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非常停止スイッチの基礎知識:安全装置の種類・選び方・設置ガイド

2025/02/03

非常停止スイッチとは?その役割と必要性

非常停止スイッチ(Emergency Disconnect Switch)は、機械や設備が異常動作を始めたとき、または危険を感じた場合に即座に機械の動作を停止させるための安全装置です。現場で作業員の命を守るため、また設備の損傷を防ぐために不可欠な役割を果たします。

非常停止スイッチがなければ、作業員が危険にさらされる可能性が高くなります。例えば、動作中の機械に不具合が生じた場合、そのまま放置すればさらなる事故や損傷を引き起こしかねません。非常停止スイッチは、こうした事態を回避するための最も直接的で確実な手段として、あらゆる工場や作業現場に設置されています。

非常停止スイッチを選ぶ際には、設置場所や環境に適したものを選定することが非常に重要です。また、法規制にも対応する必要があり、適切な規格に準拠することが求められます。

非常停止スイッチの主な種類(プッシュ式、プル式など)

非常停止スイッチにはいくつかの異なる種類があり、それぞれの特性に応じて選ぶべきです。主に「プッシュ式」と「プル式」の2種類が一般的に使用されていますが、その他にも特定の環境に適したスイッチも存在します。

  1. プッシュ式非常停止スイッチ 最も広く使用されるタイプで、ボタンを押すことで機械が停止します。シンプルな操作性と直感的な使用感が特徴です。事故が発生した際、素早く反応できるため、作業員の安全を守るためには最適な選択肢と言えるでしょう。

  1. プル式非常停止スイッチ レバーを引くことで機械を停止させるタイプです。プッシュ式よりも操作の誤作動が少ないため、特に動作中の機械が高負荷をかける場合に適しています。このタイプは、操作中に誤ってスイッチを押すことが防げるため、信頼性が高いと言えます。

  2. その他の非常停止スイッチ 特定の用途に応じたタッチパネル式やスライド式などのスイッチも存在します。これらは、特殊な作業環境や技術に合わせたものです。例えば、クリーンルームや爆発性の環境では、防塵・防爆仕様が必要です。

非常停止スイッチの選定ポイント(サイズ、環境適合、操作性)

非常停止スイッチの選定時に考慮すべき重要な要素には、サイズ、環境への適合性、そして操作性が含まれます。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

  1. サイズ スイッチのサイズは、設置場所や利用する作業員のニーズに応じて決定します。作業員がスイッチを操作する際に、無理なく押したり引いたりできるサイズを選ぶことが重要です。また、設備が稼働している最中でも、スイッチが確実に目立つ位置に設置されるべきです。

  2. 環境適合 作業環境に適したスイッチを選ぶことが非常に重要です。例えば、高温や湿度の高い環境では、防塵や防水機能が必須です。爆発性ガスや粉塵が発生する場所では、防爆機能を備えた非常停止スイッチが必要になります。選定の際は、これらの環境要因を考慮して、長期間にわたって信頼性のあるスイッチを選びましょう。

  3. 操作性 非常停止スイッチは、緊急時に素早く反応できることが求められます。そのため、操作しやすさや感触が重要です。特に、大きな手袋を着けている場合や忙しい現場では、直感的に操作できるタイプを選ぶと良いでしょう。また、スイッチの配置や視認性もチェックポイントです。

設置場所・法的規格(ISO・IEC・国内法規)への対応方法

非常停止スイッチを適切に設置するためには、関連する法規制や規格を守ることが不可欠です。これにより、作業環境の安全性を確保し、万一の事故発生時にも確実に機能するようになります。

  1. ISO・IEC規格 国際的な安全規格には、ISO 13850(機械安全 非常停止装置)やIEC 60204-1(機械の電気安全)があり、これらに基づいて非常停止スイッチを選定・設置することが求められます。これらの規格を満たすことで、機械や設備の安全性が確保され、国際的にも通用する基準を満たすことができます。

  2. 国内法規 日本国内においては、労働安全衛生法や機械安全法が非常停止スイッチに関する基準を定めています。例えば、労働安全衛生法第6条では緊急停止装置の設置を義務づけています。また、JIS(日本工業規格)にも関連する規格があり、これらを遵守することが必須です。国内の法規制に準拠した設置を行うことが、安全運用に直結します。

定期点検やトラブルシューティングの手順

非常停止スイッチは設置後も定期的に点検を行う必要があります。定期点検を怠ると、いざという時にスイッチが作動しないリスクが高まります。以下は、定期点検およびトラブルシューティングの基本的な手順です。

  1. 定期点検

    • 操作性の確認:非常停止スイッチを押してみて、確実に機能するか確認します。

    • 視認性の確認:スイッチが簡単に見つけられる位置にあり、障害物がないか確認します。

    • 外部状態の確認:スイッチ周辺に汚れや障害物がないかチェックします。特に防水タイプの場合、シール部分の状態を確認することが重要です。

  2. トラブルシュートの手順

    • スイッチが作動しない場合、まず電源や接続の状態を確認します。

    • スイッチ自体に故障が疑われる場合は、専門技術者による点検を依頼しましょう。

    • トラブルが発生した際は、マニュアルに従って適切に対応し、安全を最優先に考えて行動します。

まとめ

非常停止スイッチは、作業現場で安全を守るために欠かせない装置です。正しいスイッチを選び、適切に設置・運用することで、万が一の危険な状況から作業員を守ることができます。定期的な点検と法規制に対応した選定を行い、安全な作業環境を構築しましょう。


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